四学のすすめ

四学 とは かつて古代ローマでリベラルアーツに定義された数学系4学と中国の古典の「蔵学 修学 息学 遊学」をかけています。

因数分解と小説

日経新聞のコラムから。

中園ミホさんの読者の質問に対する回答が面白い。

 

悩み「話が長くてまとまらない」

 会話にしても、文章にしても長くなってしまって、かつ脱線をしてしまいまとまらないことを悩んでいる様子。

 

 悩みの回答の抜粋。

 中園さんは、ドラマの脚本を書いている。

 たった数分のシーンを書くのに、まったくまとまらず、話がどんどん横にそれていきまとまらないことがある。

 その時にどうするか。

 シーンに盛り込みたいことを箇条書きにする。

 登場人物が3人いるとして、それぞれがこういう状況にあって、この人のこういう発言によって、よって、状況がこんな風に変わっていく、等。

 いったん「因数分解」して、頭をクールにして書き出すと、目的地が見えてくると。

 

 数学において「因数分解」とは

 15=3×5のように、ある数を自身より小さい数の積で表す行為のこと。

 

 「因数分解」を

 ある事象を、細かく分けていくことで、よりはっきりとその事象をとらえるような思考過程ととらえると、生徒は「因数分解」を習うときに、より身近に感じるかもしれない。

 あることを学ぶということは、どういう考えを学んでいるのか。

 そういうことまで思考をおろしていくことも、また面白し。