因数分解と小説
日経新聞のコラムから。
中園ミホさんの読者の質問に対する回答が面白い。
悩み「話が長くてまとまらない」
会話にしても、文章にしても長くなってしまって、かつ脱線をしてしまいまとまらないことを悩んでいる様子。
悩みの回答の抜粋。
中園さんは、ドラマの脚本を書いている。
たった数分のシーンを書くのに、まったくまとまらず、話がどんどん横にそれていきまとまらないことがある。
その時にどうするか。
シーンに盛り込みたいことを箇条書きにする。
登場人物が3人いるとして、それぞれがこういう状況にあって、この人のこういう発言によって、よって、状況がこんな風に変わっていく、等。
いったん「因数分解」して、頭をクールにして書き出すと、目的地が見えてくると。
数学において「因数分解」とは
15=3×5のように、ある数を自身より小さい数の積で表す行為のこと。
「因数分解」を
ある事象を、細かく分けていくことで、よりはっきりとその事象をとらえるような思考過程ととらえると、生徒は「因数分解」を習うときに、より身近に感じるかもしれない。
あることを学ぶということは、どういう考えを学んでいるのか。
そういうことまで思考をおろしていくことも、また面白し。