四学のすすめ

四学 とは かつて古代ローマでリベラルアーツに定義された数学系4学と中国の古典の「蔵学 修学 息学 遊学」をかけています。

完璧じゃない方が愛される

ドラえもんを本気でつくる」(大澤正彦)を読みました。

タイトルがいいですね。

大澤さんは、小さいころ誰もが思うことを、大人になっても本気で追いかけています。

大人になるにつれ、忘れていくようなピュアの思いを持ち続けています。

 

どのようなロボットが、人間に愛されるようになるのか。

その例として、ドラえもんの「ションボリ ドラえもん」の回をつかって説明してあります。

 

1 ドラえもんのび太がいつものようにケンカをし、みかねたセワシくんがドラミちゃんとの交代を提案します。

f:id:taihei-fujimoto:20200510091353j:plain

2 ドラミちゃんは優秀で、のび太の問題を次々に解決。 

f:id:taihei-fujimoto:20200510091437j:plain

3 その様子をみたドラえもんはへこみます。

f:id:taihei-fujimoto:20200510091536j:plain

4 交代を示唆されたのび太が、ドラえもんの大切さに気付く

f:id:taihei-fujimoto:20200510091612j:plain

5 ドラえもんのことを親友だと再確認

f:id:taihei-fujimoto:20200510091646j:plain

※以下のブログから引用しました。

plaza.rakuten.co.jp

 

 ここで大事なのは、優秀で完璧であるからといって、人から愛されるわけではなということです。

 人は、その機械のことを「優秀」だと期待して接すると、自分が思っているレベルで使えなかったり、コミュニケーションができなければもう使わないようになるそうです。

 逆に、あまり期待をしないのに、自分の期待を越えるようなパフォーマンスをやってくれると使い続ける。

 そういう人間の心理まで考えて、ロボットを設計する必要があるようです。

 

 大澤さんがロボットをデザインするときに重視したのが、次の4点。

 ①インタラクションを引き出す外見であること

 ②過剰に高い能力が想定されない外見であること

 ③曖昧な外見にすること

 ④幼くすることで、ユーザーからの援助的なコミュニケーションを促進できること

 

 イメージ的にいうと、AIBOのような感じでしょうか。


【30万円】我が家に犬がやってきた!【AIBO】

 

 AIを搭載したロボットが身近な存在になるよう、様々な思索を深めながら研究がすすめられているんですね。

 

「完璧じゃない方が愛される」

 あれ?よく考えれば人間もまったく同じですね。