完璧じゃない方が愛される
「ドラえもんを本気でつくる」(大澤正彦)を読みました。
タイトルがいいですね。
大澤さんは、小さいころ誰もが思うことを、大人になっても本気で追いかけています。
大人になるにつれ、忘れていくようなピュアの思いを持ち続けています。
どのようなロボットが、人間に愛されるようになるのか。
その例として、ドラえもんの「ションボリ ドラえもん」の回をつかって説明してあります。
1 ドラえもんとのび太がいつものようにケンカをし、みかねたセワシくんがドラミちゃんとの交代を提案します。
2 ドラミちゃんは優秀で、のび太の問題を次々に解決。
3 その様子をみたドラえもんはへこみます。
5 ドラえもんのことを親友だと再確認
※以下のブログから引用しました。
ここで大事なのは、優秀で完璧であるからといって、人から愛されるわけではなということです。
人は、その機械のことを「優秀」だと期待して接すると、自分が思っているレベルで使えなかったり、コミュニケーションができなければもう使わないようになるそうです。
逆に、あまり期待をしないのに、自分の期待を越えるようなパフォーマンスをやってくれると使い続ける。
そういう人間の心理まで考えて、ロボットを設計する必要があるようです。
大澤さんがロボットをデザインするときに重視したのが、次の4点。
①インタラクションを引き出す外見であること
②過剰に高い能力が想定されない外見であること
③曖昧な外見にすること
④幼くすることで、ユーザーからの援助的なコミュニケーションを促進できること
イメージ的にいうと、AIBOのような感じでしょうか。
AIを搭載したロボットが身近な存在になるよう、様々な思索を深めながら研究がすすめられているんですね。
「完璧じゃない方が愛される」
あれ?よく考えれば人間もまったく同じですね。